お知らせ か歩く健康ウォーキング事業のまとめ 2021年3月18日 up 2016年度から2019年度まで「か歩く健康ウォーキング事業」に参加登録した334名の中、2016年度から3年間継続的に参加した61名(3年間継続群)と2017年度2年間継続的に参加した23名(2年間継続群)のデータにおける開始年度から最終年度における判定の変化を分析しました。 分析項目は初年度の分析において効果が認められた3分間歩行、筋肉量、体脂肪率、POMS-ⅡにBMIを加えた12項目としました。 3分間歩行の判定では、両群ともに9割以上が良好な変化を示していました。筋肉量の判定においては、両群ともに8割程度が良好な変化を示していました。体脂肪率の判定では、両群ともに良好な変化を示したのは2~3割にとどまっていました。BMI判定において良好な変化を示したのは、3年間継続群で6割、2年間継続群で7割でした。POMS-Ⅱの判定では、いずれの項目も両群ともに開始時点で「要注意」と判定される方は少なく、それを維持または改善するという結果でした。 1日あたりの平均歩数は開始年度と最終年度を比較して減っている方が両群ともに7割程度でした。 開始年度と最終年度の判定の変化にバラツキがみられた体脂肪率とBMIについて、1日あたりの平均歩数の増加との関係を調べましたが、両項目ともにその関係ははっきりしませんでした。 なお3年間継続群の中から比較的良好な結果が見られたお二人に、お話を聞くことができました。万歩計をつけていることで「1万歩という目安を意識して足りない時はもう少しと歩くようにしている」という話や、「身体の痛みがなくなったのを契機に歩きはじめ、健康教室へも通っている」と日常生活の中に運動を取り入れることで体調も良いという話を聞くことができました。 運動を無理のない形で日常生活に取り入れ継続していくことで、確実に心にも体にも良い変化があることが明らかになったと感じています。 石川県立看護大学健康づくり研究会 代表 武山雅志