地域ケア「災害につよい街づくり事業」の活動を報告します

2024/07/23

■2024年7月18日 石川県立看護大学内
■風水害24体験会を実施しました。

 

地域ケア事業である「災害につよい街づくり」の第4回目の講座として、石川県立看護大学内で「風水害24体験会」を開催しました。参加者は大学生7名でした。昨年12月の開催の際にも参加して、今回2回目という方もいました。
本ゲームの目的は、来たる気候変動時代、風水害多発時代に向けて、自分自身と地域住民の安全を確保するための適切な行動がとれる、確かな風水害適応リテラシーのある方を増やすことです。ゲームでは、大規模風水害接近から通過までの24時間をリアルにシミュレーションが可能な仕組みプログラムは10ターンで構成され、ターンが進むに連れて警戒レベルがあがります。ターンごとに変化する気象情報と地理情報(現在地の危険性)を元に、移動?声掛け?情報収集?補強などの行動を選択することで、それぞれの参加者の結果が変化します。

参加者のゲームを通した新たな気づき(一部抜粋)

  • 民生委員(役)なので、初動と事前の準備が大切なのかなと思いました。ハザードマップや防災グッズはもちろんのこと、地域住民の情報も知っておくことで、助けられる人がいると思いました。また、高齢者や身体障害者など、避難行動要支援者への対応と、どこにいるか知っておきたい。
  • 自分の身を守るためには、防災バックや感染症グッズなど様々な物品が必要であり、どこが避難所でどこが高台かといった地形の知識を頭に入れておくことも大切だと学んだ。このことから、今後必要な物品を知り、備えておき、家族とも避難場所の話し合いなど実際に災害が起きたときの対応について確認したい。
  • 避難所に人が集まり、感染症が発生した。感染予防グッズをゲームの序盤で確保し予防できたため、自宅の持ち出し袋にも感染予防グッズを準備しておこうと思った。また、ハザードマップを見ながら避難できたため、自宅のハザードマップを見ようと思った。
  • いろんな予測をたてて行動することは出来るけれど、予測とは違ったことも起きるというのも実感した。災害時にニュースを見ることや、様々なグッズを用意しておくことで、命を守ることができると学んだ。
  • 避難行動をとる時に、最新情報を常に入手し、早期から避難行動を始めていく。周囲に声をかけながら、助けられる人は助けながら自分も避難していくことが重要である。人を助けることに集中しすぎて、自分の命を危険な目に合わせないように上手く調整していく必要がある。
  • 愛犬と逃げた場合、ご飯やトイレットペーパーなど犬用のグッズも常備しておかないといけないなと思いました。また、愛犬と避難しなければならないかつ車を使えない時にどのように逃げるべきなのか考えようと思います。
  • 防災グッズを持っていることで安全を確保できた場面があったため、これを機に持ち出し用の防災グッズや車の中にいれておく夏仕様の物品を再度確認しておきたいと思う。また、避難所では集団生活になることや被災の初期ではトイレが整っておらず、物資もあまり届いていないと推測できるため、感染予防グッズや簡易トイレも準備しておく必要があると気がついた。

 

ファシリテーター:寺井梨恵子
主催:地域ケア総合センター 寺井梨恵子、武山雅志、河合美佳
災害ボランティアサークル ふたば サークル代表 高 幸紀心